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ミラクル
感情の現れの涙…
そんな涙が溢れようとするとき、
目をつぶったり、
押さえてぬぐうことは、
素直な感情を数秒せき止めてしまう気がする。


友人に借りた小説、
辻仁成の“ミラクル”はどんな言葉よりも、ぼくを優しく包み込んだ。
まるで母の温もりのように…。

場末のバーで弾くピアニストは、
早くにママを亡くした少年の頃から、
大人になった今でも不思議な2人の幽霊が見える。
そしてピアノを弾くときもその2人と仲良く会話していた…。


…ぼくは、開いている本に対しての力加減が、
いつの間にか平均より右が強くなっていることを感じた…。

もう話の結末が近いのか…。

まるで日曜日の夕焼けを背にしながら、
サザエさんを観ているときにとてもよく似た感じ…。


“ママはシンガーで世界中をまわっているから、なかなか会えないんだ。
雪の日には帰ってくるよ…”

死んだことを伝えるにはまだ早い…、
そんな子供思いの父親の嘘も、
薄いメッキのように、
ゆっくり確実に剥がれようとする…。



“おばさんはぼくのママ?”
見ず知らずの女性に声をかけては逃げられる。

読むのも辛くなる、悲しいストーリー…


そしてついに雪のクリスマス、
父親に、“ママに会ったよ…”という少年…。



…きっと題名の“ミラクル”はここにかかるはず…、

いやきっと違う!!

少年はママを見たりなんかしていない…
ぼくはそう思った。

もしかすると、
いいイメージの母親像をかき集め、作りあげたのかもしれない…。

いや、それもきっと違う!

やっぱり見えてなんかいない…

いつかママが死んだことを自分が知り、父親がそれを知って悲しむのが嫌なんだ!

そんな思いが、いないはずのママを見たと言った気がしてしょうがない。

…大人の階段は一段ごとに、大切な気遣い心遣いすら少年に植えつける。


“パパ、ぼくはもうママの話なんかしないよ、
もう何も心配しなくていいんだよ…”

少年なりの終止符に感じてしょうがなかった。



…最後のページは、
母親の姿を見たというところで突然終わる。
まるで狐につままれたような終わり方だけど、
これでよかった気もした。

ピーターパンシンドロームと、純粋な気持ちを持ち続けながら大人でいるのは、似て非なると確信できたぼくは、
“ミラクル”という言葉を聞く度に、悲しい内容よりも、冒頭の幽霊と仲良くしながらピアノを弾く姿を思い出させてくれるから…。


きっと、いつまでたってもすれちゃダメなんだ…。
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